こんにちは。元メンヘラmiddyです。
今はメンヘラを脱却し、一児の母になりました。

若かりし頃メンヘラだったので、当時の話をまとめてみました。
この記事にたどりついた方は、自分がメンヘラチックで治したくて訪れた人、パートナーがメンヘラでどうにかしたい人など様々いると思います。
前者は良くなる可能性が高いですが、後者は限りなく不可能でしょう。
メンヘラ脱却に至るまでには並々ならぬ時間と根気が必要です。
パートナーとはいえ他人です。
他人の力のみではまず変えられません。
自分を変えるには自分しかできないのです。
なので、メンヘラから脱却したい!と本人が思って行動しないといつまでも抜け出せません。

どんな書籍を買ったのかだけ知りたい方は、
目次の「心理学関連の本を読み漁った!」から飛んでくださいませ(´ω`)
メンヘラになった背景も知りたい方はこのままどうぞ(^^)
メンヘラな自分が嫌いで仕方なかった

いつからこんなに狂ってしまったんだと毎日自問自答してはどんどん自分を見失って、本来の自分から遠くなっているのを感じていました。
私は自分に自信がなく、一生誰からも愛される事がないと思っていました。
もちろん自分自身も自分を嫌っていました。
自分を愛せない人は他人からも愛されなくて当然です。
自分が大嫌いだった私は自己投資も苦手でした。
カウンセリング代も自分にはもったいなく感じて、なかなか行動が出来ませんでした。
自分軸で生きる夫と他人軸で生きる私

そんなメンヘラ女でも結婚して夫ができました。
夫は誰に対しても一貫した態度を貫いていました。
年上でも年下でも、友達でも妻でも、常に自分ベースで物を考えて行動するタイプでした。
私は常に自分が下出にでて相手に合わせるタイプだったので、一部の人間から振り回されたりいいように使われたりバカにされたり散々でした。
自分軸で生きる夫と一緒に生活している中で私に変化がありました。
夫のように生きることができたら、心が楽になって幸せになれそう…
夫の事を純粋にうらやましく思うようになったんです。
また、真っ直ぐに私を愛してくれて、いつも変わらない態度で過ごしてくれる彼は、居心地が良くて私の中で初めて安心できる人だったんです。
私が他人軸で生きるようになった原因は家庭環境

私は一時期両親から虐待まがいの事をされて育っていました。
そもそも両親の仲があまり良くなく、いつもピリついた空気が当たり前で過ごしていました。
妹が全然空気を読まずに自我を通すので、親がキレて風呂に沈めたり、ベルトで叩き回されたこともありました。
皿洗い中の母親に話しかけたら「うるさいッッ!!!」と怒鳴られ、目の前で皿を何枚も叩きつけて豹変する日もありました。
その時に皿の破片が顔や身体に飛んできたことを今も覚えています。
両親の怒りのトリガーがわからず、いつ殴られたりするかわからず不安が強い環境で育ちました。
もちろん両親はただイライラしていただけで私の行動は関係ないのですが、とにかく「親の機嫌を取らなきゃ」と思って、親の顔色を常に伺って行動していました。
機嫌が悪い人がいたらその原因は私にあると思ってしまうタイプです。
それが正しいと思って大人になってしまったので、他人の顔色を伺って行動する癖がついてしまったのです。
両親は私が10歳の頃離婚し、私と妹は母について行きました。
メンヘラ化したのはブラック企業と母親の一言が原因だった

母は父と離婚してからすっかり人格が変わり、そこからは虐待行為はなくなりました。
ですが大人になっても他人の顔色を伺って行動する癖があったので社会人になって早々、ブラック企業の餌食になりました。
ブラックなので出入りの激しい会社でした。
本来は自分も辞めるべきなのに、辞めないで〜と上司に泣きつかれると 今私が辞めたら会社が大変だ… と自分を押し通せず、結局4年以上働いてしまいました。
- 月に休みが4日しかない
- 休憩時間はほぼなし
- 出勤日は午前7時から夜の22時すぎまで拘束されるのがデフォ
- 休みの日も職場の電話を持たされ客の対応をさせられる
- 給料は手取りで12~13万
労基仕事しろー!と叫びたくなる職場でした。
ちなみに労基は取り合ってくれませんでした(‘A`)トホホ…
日々業務に追われる中、連休のチャンスがあったので親孝行をしよう!と思い、コツコツ貯めたお金で母と2人で旅行に行ったんです。
その旅行先は母が昔住んでいた地域でした。その懐かしさで母は口を滑らせてしまいました。
「あなたがお腹にいることが分かってパパと結婚することになったの。」
えっ?!?!私はデキ婚の原因ってこと?(´ ゚ω゚`)
と聞き返すと明らかにヤベッ(º∀º)という顔をしてしどろもどろな返答…。
そこでものすごく悲しくなって泣きそうになりました。
ですが (母を責めるようで悪い) と思い、グッと我慢して気にしないフリをして明るく振る舞いました。
何かで頭を殴られたような感覚があって、身体がスゥっと冷えていくのが分かりました。

本当は泣いてしまえば良かったんです。
母は墓まで持っていかないといけないことを本人に漏らしちゃっているんです。
言われたこのタイミングなら本音をぶつけて良かったのに、私は感情を押し殺すことを選びました。
こんなに自分を削ってまで、周りに合わせているのに誰も私に合わせてくれない。
私なんて存在しなければ良かったのに。
他人軸で生きるということは常に自分を犠牲にするのです。
犠牲にしすぎた結果がメンヘラです。
母は常々「パパは最低な人間」「パパと結婚したのが間違い」「相手がパパじゃなかったらもっと幸せだったのに…」と、よく愚痴をこぼしていました。
私はその最低なパパが半分とママが半分でできているんだけどな。と子どもながらに傷ついていました。
私が母の元に来てしまったから、私のせいで母は不幸になったんだ。
私は虐待まがいの事をされていても、母が好きでした。
母の笑顔が見たいから、空気を読んで自分なりにお手伝いをしたり、母が理想とする子供像を演じようと頑張っていました。
ですが、大好きな母はとっくに不幸になっていたんだ。私が存在してしまったせいで不幸になったんだ。
「産まれてきてごめんなさい。」
当時の私は本気でそう思っていました。
今は何とも思っていません。
母は何かにつけて人のせいにしたり、国や政治のせいにしたりするタイプです(笑)
子どもを作る行為をしたのは両親で、私はその副産物なだけです。
私はちっとも悪くありません。
自分軸で生きるようになってから毎日楽しいなって感じられるので、産んでくれたことは感謝しています。
母から逃げるように一人暮らし&結婚

元々自己肯定感が低い上に、衝撃の事実を知ってメンヘラ化したのです。
今まで我慢できていた事ができなくなってきました。
みるみるストレスが溜まっていき、夜眠れなくなりました。
胃も痛くて食事があまり取れなくなりました。
そして自傷行為をするようになりました。
ある日会社の全てがバカらしくなり、退職を申し出ました。
上司も自傷行為後の傷にうすうす気がついていたようで、すんなり辞めさせてもらえた上、最後の給料に上乗せして多めにお金をくれました(笑)
腕は目立つので靴下で隠れる足首を切っていたのですが、たまたま見られてしまったことがあったので…(-_-;)
すんなりやめられたのでラッキーでした。
その後は転職し、またまたラッキーな事に以前の会社より給料が倍になってお金が貯まってきたので一人暮らしをする事にしました。
旅行の一件以来、母の顔を見たくない気持ちが強かったのです。
その後トントン拍子で今の夫と結婚する事になって、本格的に母から離れたのですが…
環境の変化でメンヘラっぷりが悪化して、当時は夫とよくケンカをしていました。
それでも夫は私を見放さず、離婚もせず、ずっと一貫した態度で接していてくれました。
もしも離婚していたら、30代の重症メンヘラモンスターになっていたでしょう。
今こうして記事を書けるのも、夫が支えてくれていたからです。
職場に忙殺される日々。ペットロスが重なって限界を迎えた時に転機が訪れた

夫ととの生活の中でペットをお迎えすることにしました。
ハムスターを飼って溺愛していましたが、2年10ヶ月くらいで天寿を全うしてしまいました。
ものすごく悲しかったですが、当時勤めていた職場が忙しく、悲しみに浸る時間がない状態でした。
それもそのはず、私は3人で行う仕事を1人でこなしていたのです。
トイレに行く時間も惜しいので、極力水分はとらず常にフルアクセル状態で動いていました。
手を抜いてはいけない!誰かの手を借りるのは甘え!とずっと頭に声が響いていたので、ヘルプを出したり相談することもできませんでした。
そんな多忙な日々にペットロスとメンヘラが重なり、私の頭の中の声は自分を罵倒する声が響くようになりました。
- ハムスターが死んだのはお前が悪い。
- もっと体調管理出来たはずだ。
- お前が殺したようなものだ。
職場でトイレの個室に入ると何故か涙が溢れてきて止まらなくなったり、まぶたの痙攣がとても多くなっていました。
仕事以外では何もする気が起こらずボーッとしたり、慢性的な頭痛や無気力感がひどくなっていて、さすがに限界を感じました。
職場を変えようかな…と考えていた矢先、急に会社が倒産したのです。
倒産の原因は社長の横領でした。
急にあり余るほどの時間が出来たので、私は夫に打診してみたのです。
- 休息をとりたい
- すぐ次の仕事を見つけるのではなく、少々期間をもらいたい
- 自分の精神面を理解したい
- 理解するために本を買いたい
本を読むなら立派な自己投資だから家計から出していいよ!
カウンセリングも行きたかったら行っておいで。お金の心配はしなくていいから。
と、夫は温かい言葉をかけて優しく背中を押してくれました。
心理学関連の本を読み漁った!

関連書籍を何冊も読んできた私の特におすすめを3冊ご紹介します。
特に大嶋信頼先生の書籍は素晴らしいです。
催眠療法を取り入れてあるので独特な書き方になっていますが、慣れるととても効果を感じられます。
その為私の持っている本では大嶋先生の手がけられたものが一番多いです。
ちなみにメンタル系の本で初めて読んだのが支配されちゃう人たちでした。
私の母は自分の都合の良いように子どもを動かしたがる支配者という事が判明しました。
私が何か考えるときは必ず「母は」どう思うかな?と、母を基準に考えて行動していました。
同時に子供の頃過ごした家庭は機能不全家族だったことも知りました。
愛着形成がうまくいかず、虐待まがいの事もされて安全基地がないまま成長していった為、自己肯定感が低く元々アンバランスだったのです。
大人の機嫌を取るような行動をする事で私は虐待をなるべく回避していたので、子どもらしく甘えたりする事ができませんでした。
たった一冊書籍を読んだだけで自分がアダルトチルドレンである事や機能不全家族だったことが浮き彫りになりました。
いままで漠然としていたモヤモヤや不安感にそれぞれ名前がついたことで心の中が片付けやすくなります。
今度はそのワードを深堀している書籍を読む事の繰り返しです。
深堀するたびに自分の心がしっかり反応するので涙が出たり、息が苦しくなったりしながら一歩ずつ自分の本音に近づいて原因を見つけます。
間違いなく人生で一番読書しました(笑)
自己探求の旅に出るキッカケが支配されちゃう人たちでしたので紹介させていただきました。
支配されちゃう人たちでハマったので、大嶋先生の書籍で気になったものを片っ端から読んだりもしました。無意識さんの本もなかなか面白かったです。
いろいろな書籍を読んで自分の本音への理解が深まると同時にメンタルが落ち着いていきます。
私の抱える苦しみや悲しみはおかしいことではなくて、過去の傷ついた自分も苦しんで心で共鳴しているからだと理解できただけでも今までの反応がストンと納得できます。
心の反応に関しては認知の歪みを知る事で受け取り方を変えることができます。
私のように他人軸で生きていた人ほど認知の歪みが大きいので、ユガミンたちと共に自分の考え方のクセを知っていくのをおすすめします。
イラストも多いので本が苦手な方でも読みやすいです。
また、考え方のクセなどの矯正方法などのワークもあったので困ったときはよく利用していました。
私の領域と他人の領域が曖昧だったのがワークを繰り返していくうちにはっきり線引きできるようになって生きやすくなりました。
色々原因が分かれば分かるほど私の心に広がったのは母への怒りと憎しみでした。
その正体は執着でした。
大好きな母にもっと愛されたかった。
ふつうの家庭で過ごしたかった。
子どもの頃我慢していた本音がぶくぶくと膨れ上がってきました。
ここが一番苦しくて大変でした。
「もっと愛されたかった」という一番の本音が怒りや憎しみの感情で隠れてしまってなかなか見つけてあげられなかったんですよね。
どんなに願っても子ども時代に戻ることもないし、過去にされた仕打ちを今母にぶつけてみてもすっきりしなそうで。
子どもの頃もっと愛されたかったという執着だけがこびりついていたので対処療法として反応しない練習を読むことにしました。
先に書いておきますが、この本は薬にも毒にもなります。
自分の状態をしっかり理解してからでないと読むことでメンタルが悪化すると感じました。
というのも読み進めていく中で(メンヘラの時に読んでたらさらに病みそう…)って思ったんです。
反応しない練習は現時点で解決できない過去のわだかまりを断つとか、新しい考え方の一つとして取り入れるといいと思います。
最後は執着を捨てるべく、何度も繰り返し読んで断ち切ることが出来ました。
母からの愛に固執しても、この先与えられることも無く子どもの頃に傷ついた部分は埋まりません。
ですが私は大人になりました。
傷を埋めるために他人からの愛を欲しがるのではなく、自分を愛して自分で癒す事ができるのです。
執着を捨てたときにふと頭に浮かんだんです。ブッダのように悟ったのかもしれません。
メンヘラを克服するには自分で克服することを選択して行動するしかありません。
ただ待っているだけでは全てを変えてくれる王子様や魔法使いは現れません。
自分を幸せにするのも不幸にするのもすべて自分次第なんですよね。
子どもを産む前にメンヘラ脱却できて良かった

自己探求を繰り返していくことで、傷ついた子どもの頃の自分に寄り添って癒していくと不思議なことに自分が愛しく思えてきたのです。
子どもを迎える前にメンヘラを脱却できて本当に良かったと感じます。
メンヘラだった頃は、子どもに対してどうやったら思い通りに動かせるかな?って真剣に考えていたんですよ。めちゃくちゃ怖い思考じゃないですか?
子どもをひとつの個として捉えることができていないんです。
本当に母そっくりの考え方って気が付いたときに(まだ子どもいなくてよかったーー!)と安堵しました。
もしメンヘラのまま母親になっていたら子どもの人格や人生を歪めていたと思います。
メンヘラを克服してからは、自分の領域と子どもの領域があって、私から生まれたとしても別人格のひとりの人間と考えています。
私が子どもの頃にしてほしかったことを自分の子どもにしてあげてもそんなに喜ばないでしょう。
私は私で子どもは子どもの感じ方があるので、押し付けでない愛情を伝え続けてあげられたらいいのかな~なんて想像しています。
まだまだ正解はわかりませんが、自分の子どもには子どもらしくのびのびと過ごして欲しいですし、押し付けでない愛情を末永くたっぷり注いでいきます。今もこれからも。
愛情を注ぐにはまず自分をたっぷり満たしてからでないと難しいのです。
自分を愛して、愛で充ちた時に初めて他人を愛する余裕が出てくるのです。
子どもは無条件でどんな親でも大好きでいてくれる存在です。
もしメンヘラ克服と出産の順番が逆だったら、私は自分の子どもに母と同じような仕打ちをしていたかもしれません。
自分は満たされていないのに、愛を求めてこられるのはとても重荷ですから。
メンヘラ克服後の世界は180℃変わる

書籍を読むことで、自分の状態を言葉に変換して理解し、本来の自分を取り戻す努力を重ね続けました。
その結果、時間はかかりましたがメンヘラ克服に至りました。
メンヘラだった時から付き合って結婚した夫が、あなたはもう普通の人。って言ってくれるくらいまで私は変われました。
約2年程、時間をかけてゆっくり自分の本音に触れて、他人軸で生きることをやめて自分軸に正したことで、メンヘラの影はすっかり小さくなりました。
本来はカウンセリングに行っていればもっと早く解決したのかなとも思います。
誰かに聞いてもらうことでも癒される場合は多くありますし、背負っているものが大きく動けないなら誰かに一緒に背負ってもらうだけでも軽くなります(^^)
ですが、カウンセラーとの相性もありますし、1回行く事に5,000円前後の費用がかかるのも大きいな出費です。
書籍であればネット通販で購入し、自宅にいながらゆっくり読むことができます。
1冊1,200円前後ですし、興味のある本から読んでみてメンヘラ化してしまう原因や歪みをのヒントを見つけられるのでお手軽でオススメです。
現在苦しんでいる方の力に少しでもなれたら…!と思い、拙い文章ですがまとめてみました。
ここまで書くまでに構想を含めると5年以上かかっています。
ですが実現したということは、ようやく自分の気持ちに整理がついたんだと思います。
変わりたい気持ちがある限り、時間がかかっても人は変われます。
他人は変えられませんが自分は変えられます。
あなた自身が諦めなければ必ず変われますよ(^^)!
長いのに最後まで読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m
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